ヨーロッパでは国の枠を超えた試合も多く行なわれ，大変な盛り上がりを見せる。その中でも最も権威のある大会が，UEFA〈ヨーロッパサッカー連盟〉の主催するUEFA Champions League〈UEFAチャンピオンズリーグ；略UCL, CL〉だ。
●栄冠をかけた戦い
文字通りヨーロッパのクラブチーム王者を決める大会で，その前身は1955/1956年シーズンの前に発足したチャンピオンズカップ。1992/1993年シーズンに大会名と試合方式が変更された。
●出場枠
チャンピオンズリーグに出場できるのは，まずは各国のリーグを勝ち抜いたLandesmeister〈各国のリーグ優勝チーム〉。これに加え，UEFAランキング（クラブチームによるランキング）の上位に位置する国には複数の枠が与えられる。
●大会方式
2009/2010年シーズンからは，より多くのリーグ優勝クラブが本大会に参加できるよう，予選の方式が変更された。ポイントは，各国リーグ優勝クラブのみによる予選ルートと非優勝クラブによる予選ルートを分けたこと。
大会方式は時代によって少しずつ異なるが，現行では概略次のとおり。予選の最終戦はPlay-off〈プレーオフ〉と呼ばれている。
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Qualifikation〈予選〉
- Vorrunde〈予備戦〉
- Qualifikationsrunde〈予選ラウンド〉
- Play-offs〈プレーオフ〉 |
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▶ 敗退チームはEL予選へ |
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▼ 6チームが予選から本戦へ
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◀ 26チームが本戦から参戦 ※ドイツのクラブはここから
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Gruppenphase〈グループステージ〉 |
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32チーム（8グループ） |
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▼ 16チームが決勝ラウンドへ
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▶ グループ3位はEL決勝ラウンド・プレーオフへ |
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K.-o.-Runde〈決勝ラウンド〉 |
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16チームによるノックアウト方式の決勝トーナメント |
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- Achtelfinale〈ラウンド16〉
- Viertelfinale〈準々決勝〉
- Halbfinale〈準決勝〉
- Endspiel〈決勝〉 |
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●大会日程
各国のリーグ戦と平行して行なわれる。一般的に，週末は各国リーグ戦が行なわれ，週の半ば（ミッドウィーク）にUEFAの大会や国内カップ戦などのスケジュールが組まれる（チャンピオンズリーグは火曜・水曜の夜）。強豪チームは，ドイツ語でenglische Woche〈イングリッシュ・ウィーク〉と呼ばれる過密日程をこなすことになる。
●ドイツからは？
目下，ブンデスリーガの1～4位の4チームが本戦グループステージからの出場権を得る。
余談ながら，栄えあるチャンピオンズカップ／リーグの歴史の中に，ドイツチームも幾度となくその名をとどめている。特に70年代のバイエルン・ミュンヘンの活躍については触れておいてよいだろう。"Kaiser"〈皇帝〉ことフランツ・ベッケンバウアーを中心とする当時のバイエルンは，"Bomber"〈爆撃機〉と呼ばれたFWゲルト・ミュラーらを擁し，1973/1974～1975/1976年シーズンに3連覇を成し遂げた。
また，記憶に新しいところでは，史上初のドイツ勢対決となった2012/2013年シーズン大会の決勝がある。バイエルン・ミュンヘン対ボルシア・ドルトムントの組み合わせとなった決勝はロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われ，バイエルン・ミュンヘンが勝利。この年バイエルンは，国内リーグ，国内カップ戦とあわせ３冠（Triple）を達成した。
| 近年のチャンピオンズリーグ優勝チーム |
（準優勝） |
| 2022/2023 |
??? |
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| 2021/2022 |
レアル・マドリード（スペイン） |
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| 2020/2021 |
チェルシー（イングランド） |
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| 2019/2020 |
バイエルン・ミュンヘン（ドイツ） |
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| 2018/2019 |
リヴァプール（イングランド） |
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| 2017/2018 |
レアル・マドリード（スペイン） |
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| 2016/2017 |
レアル・マドリード（スペイン） |
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| 2015/2016 |
レアル・マドリード（スペイン） |
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| 2014/2015 |
バルセロナ（スペイン） |
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| 2013/2014 |
レアル・マドリード（スペイン） |
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| 2012/2013 |
バイエルン・ミュンヘン（ドイツ） |
ドルトムント（ドイツ） |
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Das Runde muß in das Eckige.（Sepp Herberger）
丸が四角の中に入らなければならない。
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